7人目のバンドマン
“ガチャリ”
感動して涙が出そうになったところで、
隼人さんが入ってきた。
「お、揃ってるな。」
隼人さんは他のお三方に何かを目で合図する。
と同時に、
僕の分を残してパイプ椅子が片付けられ、
皆さんガチャガチャと楽器や黒い四角い機材をいじりだした。
「隼人さん、おめでとうございます。」
「おお、ありがとな。」
いつもより力強く僕の肩をバンバンと叩いてくれた。
「和也、俺達は明後日から東京での生活をスタートさせる。」
「はい・・・。もしご迷惑じゃなければ、
出発の日にお見送り行きます!」
「嬉しい事言ってくれるじゃねぇか。
じゃあ今日は、俺達からお前への感謝を伝える。」