7人目のバンドマン



敬介さんは、手のひらサイズの綺麗な長方形の箱を渡してくれた。


「このネックレスを付けて合コンに行った日は100発100中だったから、和也くんにあげるよ。頑張ってね。」


「・・・何が100発100中なんですか・・。
ありがとうございます敬介さん。」


「恋愛だろうが夢だろうが、

何かに挫折しても、
前に進むことを諦めちゃダメだよ。

ピアノを辞めた俺に生きる道を与えてくれた本郷くんのように、

きっと君にも良い出会いがたくさん待ってるから。」


「・・はい・・。
敬介さんもお元気で。」



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