7人目のバンドマン
皆さんがそれぞれバイクのエンジンをかける。
隼人さん、志郎さん、敬介さんが自分の愛車に跨がると、
立花さんが僕の所に来てくれた。
「・・・ありがとう・・・。」
「こちらこそ・・・
・・ありがとうございました・・・・。」
「・・・愛してるよ。」
「僕も・・同じ気持ちです。」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・今日この瞬間をもって・・・
僕の記憶は、死線を彷徨う遠藤先生の表情から、立花さんの笑顔へと上書きされた。