7人目のバンドマン


「なに笑ってるんだよ。
ていうかお前・・。
勉強そっちのけでまた小説書いてるのか?」


「はい。息抜きにもなるので・・。」


「“なんとかゲンガー”
ってホラー小説は書き終わったのか?」


「それはとっくの昔に。
今はノンフィクションに挑戦中です。」


「ノンフィクションって・・・。
まさか俺の事題材にしてないだろうな?」


「ん~~ちょっとだけ。」


「ギャランティーは事務所と交渉しといてちょ。」


「はーい。」



「なんてタイトル?“その男、エンドー?”」


「ごめんなさい。先生はほぼ脇役です。」


「っておい!・・見せてみ!」


「あ・・ちょっと・・!」



「・・なになに・・・。」





         7人目のバンドマン 終




< 266 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop