7人目のバンドマン
「なに笑ってるんだよ。
ていうかお前・・。
勉強そっちのけでまた小説書いてるのか?」
「はい。息抜きにもなるので・・。」
「“なんとかゲンガー”
ってホラー小説は書き終わったのか?」
「それはとっくの昔に。
今はノンフィクションに挑戦中です。」
「ノンフィクションって・・・。
まさか俺の事題材にしてないだろうな?」
「ん~~ちょっとだけ。」
「ギャランティーは事務所と交渉しといてちょ。」
「はーい。」
「なんてタイトル?“その男、エンドー?”」
「ごめんなさい。先生はほぼ脇役です。」
「っておい!・・見せてみ!」
「あ・・ちょっと・・!」
「・・なになに・・・。」
7人目のバンドマン 終