7人目のバンドマン
“ドッペルゲンガー”
ノートにこの言葉を書き終えると、
その下にあらすじを書き始める。
中学を卒業して、
無事に高校に受かってからの春休み。
僕は思いきって今まで頭の中で考えていた物語を文章にしようと思い立った。
“ケータイ小説”
僕も何度か触れたことがあるこの物に挑戦しようと思った。
スマホで、“ケータイ小説”と検索をかけ、
一番上に出てきたサイトに会員登録をして、
1週間そこそこで初めて書き上げた小説のタイトルは【復讐】。
親友が殺され、復讐を誓う主人公。
逮捕された犯人の動機を追及する刑事。
やがて2人が辿り着く、
事件に隠された真相・・・。
といったミステリー小説。
これが意外と閲覧数が伸び、
僕は完全に調子に乗っている。