7人目のバンドマン
「どうしました?」
「良いこと思いついた!」
「・・・・な、なんですか?」
隼人さんはバイクの後ろをパカッと開けてガサゴソと何かを取り出す。
「和也、これやるよ。」
渡された物は・・・CD?
「お前さ、これ聴いて詞つけてみ。」
「え!?」
いきなり何を言い出すんだこの人は・・。
「無理ですよ。
僕、作詞なんてやったことないです。」
「試しにやってみ。
俺達の新曲・・・カスミの作詞待ちになってる曲がそん中に入ってる。
あいつの仮歌が入ってるからそれに合わせてなんかテキトーに書いてみろって。」