誰よりも君を想う
夕が、笑った。



夕が、笑った。



そうだ、私、夕の笑顔が見たかったんだ。


夕を笑わせてあげたかった。


「夕、ありがとう。


助けられたのは私の方。


夕、元気で」



私は、笑顔になれた。


「ああ、幸せにな」



君の笑顔が、見れて良かった。



私は、シュウに駆け寄る。




「シュウ、帰ろう。


私達の住む場所に!!」



「ああ、帰ろうアミ」



君がいるから一人ぼっちじゃない。



パン、と弾け二人は消えた。


俺はきっとアミが、見えない。


きっと、もうーー


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