不器用な恋愛
「ごめん…
俺が知らないところで傷つけてたんだ
本音を言うと
ちょっとめんどくさいと思った
社会人になって仕事してて
学生みたいに暇じゃなくて
休みは寝たいし
職場の付き合いとかもあるし
他の奴らとも遊びたいし
菜乃花の優先順位を
そんなに高く出来なかった
ただ、ブロックとかはしてなかった
後で返そうと思ったまま
忘れてただけなんだ」
「謝らないで。
木下さんのせいとかじゃないんです。
ブロックされてた訳じゃない
ってことだけでも聞けてよかった。
それに逆によかったんです。
暴走してた自分を
落ち着けることが出来たんで。」
木下さんの本音を聞いた
めんどくさがれていたことが
悲しいという感情は湧かず
心はとても落ち着いていた
本音を聞けて良かったと思う