the Lie.
どーでもよかった。

つまんねぇし。

ココがどこでも
どこにいても世界は同じだ。

与えられた玩具はすぐに壊れる。
そう決まっていた。



僕の頭は虫の巣で
耳から入って脳みそを餌にどんどん広がって
いつか僕は喰い殺される運命だった。

悪くはなかった。

いつからなんて
とっくに忘れたし。



だけど変だな。



あの夜 兎を捕まえて
僕を見透かす硝子のあの目にイラついたはずなのに

僕には兎しかいなくなった。

僕には兎しかいなくなった。



白い天使が舞い降りる。

違う こいつは悪魔だろう??

どっちだろうと構わねぇ。



兎がいれば

それでいい。


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