the Lie.
「…おまえ………」

「誰だ…??」





月明かりに
薄紫の雪が溶ける。





僕は確か
15まで歳を数えていたはずだった。

父親は死んで
母親は花に水をやりに行ったっきり姿を消して
この屋敷に連れて来られた。

その前から【何か】はあったはずなんだ。
だけど【何か】がわからない。

僕がこの屋敷に連れて来られた理由。

あれからどれだけ時間がたった??



ココに来てから
こんなコト考えたコトもなかった。



なんでかわかんねぇけど





おまえこえぇよ。

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