Dark Light
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「お疲れさまでした。」





カチャンとタイムカードをおして、店長に言う。







今は午前3時。




本当はダメなんだけど、事情を話して特別にこの時間まで入らせてもらってる。







「あ、待って、仁那ちゃん。」






裏口から出ようとする私を慌てて止める店長。







「何ですか?」







「辞めちゃうって言うの…考え直すことは出来ない?

うちとしては仁那ちゃんを手離すのは、凄く痛手なんだよね。」







そう言って、方眉を下げる店長。







「ごめんなさい。

決めてたことなんで。」







そう言うと店長は困った顔をして、そっかと呟いた。





「じゃあ。」





今度こそ外に出て、ガレージのバイクに跨がる。






そして、あの憂鬱な家へと走るのだった。







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