Dark Light
「一人だけど、あなたとは遊ばない。

私に構わないで。」







そう言って、男を通りすぎようとするけど







「おいおい。それはねぇだろっ!!」






そう叫びながら、男は私の右腕を掴んだ。






「嬢ちゃんさぁ、折角こっちが優しく誘ってんだから、大人しく着いてくればいいんだよぉ!」







別に、頼んでないけど。






なんて考えながら、男の不意をついて思いっきり脛を蹴る。







「いってぇぇぇぇぇっ!」






男が手を離した瞬間に私は走り出した。








そうして、気づけば鬼ごっこ状態。




今は建物の外階段を駆け上がっている。





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