Dark Light
抱えられたまま上を見上げると、




「―――っ!」





バッチリ銀髪の彼と目があった。






「お前…。」




「え?」




「お前…名前は?」






聞き返すと心地のよい低音がそう尋ねてきた。






なんか、昨日もこんな感じの事あった気がする。






「人に名前を聞くときは自分から、って常識ですよ。」







それと、下ろしてください。





と彼を見上げて言う。







すると、銀髪の彼は目を少し開いた後、ゆっくり私を下ろしながら。






「……藤條 京(とうじょう きょう)。」







そう名乗った。





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