Dark Light
フワッと急に体が浮いたと思ったら、今度はこの場の誰よりも高い位置に目線が移った。






「えっ。」






気づけば藤條さんの肩の上に座らされていた。





て、私は小鳥か。






「何だよ。

京…そんな怖い顔すんなよ。」







玲夜は、少し呆れたようにそう言って、







「あーあ。」






冠城さんは、面白そうにクスクスと笑ってる。







…なんの事?







考えていると、不意に上を向いた藤條さんと目が合う。







あ…名前。







「私は、天使 仁那(あまつか にな)です。

天空の『天』に『使』うで、天使、仁義の『仁』に那覇の『那』で、仁那。」








そう言うと玲夜は、嘘つけ、とでも言いたそうな目で見てきて。







冠城さんは、

まさか名前まで『天使』とはね。




と呟き、藤條さんは少し目を細めた。







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