Dark Light
周りはまた、ザワザワとし始めて




「『天使』って…まんますぎだろ。」





「有り得ねぇ。こんな偶然、あってたまるか。」






などと言っている。






こうなるって分かってたから、あんまり言いたくなかったんだよ。




天使って、珍しいから。




というよりも、もう下ろしてほしい。






私はずっと、藤條さんの肩の上。






しかも、藤條さんの身長は190センチ近くあると思う。








「あの…下りたいです。」







彼の頭にそっと手を乗せて、抗議してみる。






「……あぁ。」






と言って、藤條さんは






「え。」






左腕に私を座らせた。







いや、下に…と思って藤條さんを見るが、







「お前は、俺が連れてこさせた。」







?私は冠城さんに連れてこられたんだけど、







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