Dark Light
後ろのバイクの先頭、そこを堂々と走ってたのはついさっき見たターコイズブルーのバイクだった。






その後方に見えた真ん中を走ってたのは、さっき私が乗せられていた黒のボックスカー。







「(絶対さっきの人達だ。)」







抜けられるか?





失敗した。こんなに早く来るとは思わなかった。







やっぱ、今日は止めとくんだった。







そんなことを考えている間にターコイズブルーのバイクが近づいてきて、私を威嚇している。








『そこを退け。俺らの道だ。』






と、きっとそう言ってる。







もう一度、振り返り確認する。







今、玲夜のバイクとの距離は約10メートル位。








「…よし。」








小さく呟いて、行動に移した。








バンドルを右にきり、その勢いのまま何回か車体を道路に近づけ、右足を軸にグルグルと回る。









その勢いのまま彼らが来ている方へと車体を立て直した。









ブォォォォンッ!ブォンッ!







呆気に取られるターコイズブルーの持ち主を通り抜け、そのまま一直線にバイクの群れへ突っ込んだ。








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