Dark Light
そんなことを考えて、裏口から外へ出た。






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「天使ちゃん。今、何時か分かってる?」






目の前の冠城さんは、(必然的に)私を見下ろして威圧をかける。






「…2時16分です。」






携帯を出して、画面を確認する。






「うん。そうだね。

しかも、昼のじゃない。深夜のね。」







「これはどういうこと?」と冠城さんの目が問うてる。







「……そうですね。

代理でバイト出てました。」







「こんな時間まで?」






「休んだ人のシフトがこの時間までだったんで。」







「……今日だけだよね?」








…鋭い。








「…………そうに決まってるじゃないですか。」









「その間は何?

まさか……いつもこの時間なんて言わないよね?」









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