Dark Light
「……藤條さん、どうかしたんですか。」






と聞くと、冠城さんはあっ!という顔をして







「そう言えば、天使ちゃんのせいでもあるからね?」








と私を指差す。






身に覚えがなくて、首を傾げる。







「昨日、天使ちゃんが京の腕から抜けて帰った後、京はめっちゃ不機嫌だったんだよ。


それなのに、整備したのに『走り』の時に邪魔したやつがいてさぁ。」









「そうそう俺らの邪魔するって、命知らずだよなぁ。

でも、めっちゃライド上手かったよな。」








「そうそう。

だから、京は余計に機嫌が悪くて、昨日からずっと女連れては部屋行って。」







………それって、もしかしなくても全部私のせい。








悪気がなかったって、頭下げたって、伝わんなきゃ意味ないか。









「天使ちゃん?どうした?……ん?」







私の顔が軽く硬直していることに気付いたのか、私の頭に手をおいて訊ねてくる泉さん。








そして、何かに違和感を持った表情をする。









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