Dark Light
その後、グラマラスなお姉さんは目を見開き、最後の意地なのか私を鼻で笑って去っていった。






……………






沈黙のあと、ポンと頭に手を置かれる。







そっちを見ると玲夜が何故か笑いを堪えていた。








「……?」







ブハッ!






「あー!もうダメ!お前、最高だよ!

あはははは!見たか?!あの顔!

笑えるったらねぇよ!あはははは!」









吹き出した後、大爆笑。




泉さんは、笑みを溢しながらまた弁当を食べ始めるし、藤條さんは未だに煙草を吸っている。






玲夜は、笑ったその勢いのまま私の頭を撫で回す。






………そして、悲劇は起こった。







ズルッ







「は……?」




「あ……。」








余りにも勢いよく玲夜が撫で回すものだから、ピンがとれてウィッグが外れてしまったのだ。








そのまま、床にウィッグは落ち、隠されていたミディアムの金髪が舞った。









……………………







私は椅子から降りて、ウィッグを手に取り座り直す。








そして、綺麗に髪をウィッグへしまい直した。








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