Dark Light
そう答えた私に彼は少しだけ目を見開き、そして面白そうに目を細めた。






その姿がどうにも美しく見えてしまったのは、きっと突然に来た眠気のせいだろう。






彼の顔がとても近くにまで、近づいてきているように感じるのも。







彼のそれと私のそれが触れそうな直前に聞こえた






「…………やっぱりお前は、面白いな。」








その言葉も。








その後に唇に感じた柔らかい温かさも。










きっと全部、眠気のせいだ。










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それで、そのまま寝ちゃったのか。





失敗した……。






一晩だけど、ここにお世話になってしまうなんて。







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