Dark Light
そんなことを思いながら、腕をゆっくりどけて布団から抜け出す。






「……………え。」







驚いたのは、私が着ている服だった。








私がバイトからここに来たときに着ていたのは、白の短パンに黒の少しゆったりとしたサイズのTシャツだった。










なのに今、私が着ているのは間違え無ければ昨日、藤條さんの腕にかかっていたあのシャツだ。








白の短パンは履いてるけど、上が違う。







腕も手のひらまでしっかり隠れてるし、大きすぎて丈が膝の少し下まである。










そして、何よりも驚いたのは、サラシが巻かれていた筈の胸に薄桃色ベースにレースのついた下着をしてることだ。










「っ……!」









慌てて胸を腕で包む。









何で。藤條さんが着けたって事?







ていうか、誰の。




しかも、何でサイズぴったり?





周りを見回すと、床にサラシが落ちている。






私は、冷たい床に裸足で乗るのも構わずにそれを手に取り、下着を外して巻き直した。









「……何もされてなさそう。」









サラシを取られて、下着を着てた時点で何かはあったんだろうが、それでも何もなさそうでホッとする。









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