Dark Light
このまま、言わなければ一生帰してもらえなさそう。





そう思って、仕方なく彼の望むものを口にする。





「京、帰りたいからそこから退いて。」






すると彼は、満足気に目を細め私の瞼に1つ、口付けを落とすと



ゆっくり私の上から退き、私を起こした。





「ありがとうご・・・ごめん。」




ございます、と続けようとした私を鋭く睨んだ彼により私は何故か謝る。






って、何でこんな事。





こんな所、早く帰らなきゃ。





感覚がおかしくなってるんだ。





久しぶりにこんなに人と話したから。





ていうか、今何時?




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