Dark Light
「そんな訳にはいかないからね。

必ずまた、俺らのとこに来てもらうから。」




優しい声色に似合わない脅すようなセリフと雰囲気で言った後、泉さんは何事もなかったように私から離れて、




「送らせるよ。ちょっと待ってな。」




と笑顔で去っていった。





……だから、少しでも関わると厄介なのよ。




しかも、受け入れてるようでまだ微妙な拒絶。




あの人、苦手。




そう思いながら、いつの間にか集まっていた視線から逃れるようにこの場所を後にした。






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あれから、携帯の地図アプリを頼りに何とか家につけた私は、急いでお風呂に入り、髪を乾かし、着替えてバイトへ向かった。





着いたのはギリギリで16時52分だった。





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