美しく優しいお姫様は探偵で
「久しぶり、ですね」
そのせいか、言葉が詰まってしまった。
単純に、想い人を前にして緊張してるだけかもしれないけど。
「なに、二人知り合い?」
女刑事さんが私と先輩の顔を交互に見る。
「高校時代の後輩ですよ」
先輩……
今、少しだけ嫌そうな顔しなかった……?
なんて、気のせいだよね。
「小宮ー。先に言っとくけど、捜査に私情は禁物だからなー」
「わかってますよ」
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