美しく優しいお姫様は探偵で



「久しぶり、ですね」





そのせいか、言葉が詰まってしまった。




単純に、想い人を前にして緊張してるだけかもしれないけど。





「なに、二人知り合い?」





女刑事さんが私と先輩の顔を交互に見る。





「高校時代の後輩ですよ」





先輩……




今、少しだけ嫌そうな顔しなかった……?





なんて、気のせいだよね。





「小宮ー。先に言っとくけど、捜査に私情は禁物だからなー」




「わかってますよ」


< 14 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop