美しく優しいお姫様は探偵で
刑事さんたちが家に来たのは、朝十時ごろだった。
昨日の刑事さんと、小宮先輩。
「おはようございます、東雲さん。昨日のことについて聞きに来ました。お時間、よろしいですか?」
「……どうぞ」
私は長くなると思い、二人を中に通した。
まあ正直、ドアを開けっ放しにしておくのが怖かっただけなんだけど。
幸い、大学内で私の家を知ってる人はいない。
だから、家に直接嫌がらせはまだない。
バレて嫌がらせされるのも時間の問題だろうけど、自分からここが私の家だと知らせるようなことはしたくなかった。
「東雲、学校は? 大学生だったよな?」