美しく優しいお姫様は探偵で
先輩……
いきなり、痛いところ突きますね。
私は自分の口から説明するより早いと思って、スマホ画面を見せた。
「なるほどな」
先輩は理解してくれたみたいで、それ以上はなにも言ってこなかった。
「さて、本題に入りますね」
女刑事さんは玄関先で話し始めた。
部屋の中に入らないんだ……
「東雲さん、本当に深津さんを突き飛ばしていないんですか?」
「してません。昨日も言いましたけど、私が深津さんを突き飛ばす理由がないんです」
「本当に?」