美しく優しいお姫様は探偵で



「なるほどねー……話を聞く限りじゃ、東雲さんが犯人かそうじゃないかは判断できないなあ」





……ですよね。




話しながら思ってた。





あーあ。




どうしてあそこに監視カメラがなかったんだろう。





なんて、今さら思ったってしょうがないよね。





「よし、じゃあ我々はひとまず引き上げますね」





これで私の事情聴取は終わった。





「どうなるんだろう……私……」





壁に体重を預けていたはずだけど、重力に逆らえなくなったのか、私は床に座り込んだ。


< 22 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop