美しく優しいお姫様は探偵で
「で、どうする?」
「……私、本当にやってないんです。なので、警察には行きません。失礼します」
私は先輩から逃げるように、早足で学校に行った。
でも、学校で私の心が安らぐわけもなく。
思ってた以上の言葉の暴力を受けた。
「なんで来たんだよ」
「どういう神経してんの?」
「やめよーよ。私たちまで殺されちゃう」
教室にいても、どこにいても、半径三メートル以内に人は来なかった。
そして、憎しみのこもった視線が私に集中した。
私は徐々に耐えられなくなって、俯いて歩くようになった。
「あのー」