美しく優しいお姫様は探偵で
「あ、そっか。四限が休講だもんね。いいなあ……私、五限まであるんだよなあ……」
「それは大変だねえ」
絶対そう思ってないであろう笑顔を見せられた。
まあいいんだけどね。
小春ちゃんには関係ないし。
それから他愛もない話を続けてるうちに、授業が始まった。
「玲奈、次の授業一緒だよね? 行こ!」
授業が終わった瞬間、小春ちゃんはリュックを背負っていた。
授業が終わりかけるころ、隣でごそごそ言ってるなーとは思ってたけど……
片付けてたのね……
「玲奈ー、早くー」