美しく優しいお姫様は探偵で



「え!?」




小春ちゃんが、私を……!?




いつ……!?





「小春さんが東雲さんの家を知ったのは、恐らく事件の日。あの日、小春さんは病院からずっと東雲さんのあとを付けていた」




「なにを根拠に」





鈴江さんは嘲笑うかのように言った。





「鈴江さん、小宮さん。どうやってお二人はこの事件を知りましたか?」




「通報よ。人が階段から落ちたみたいだ、近くに女がいる、病院に運ばれたってね」





その通報が原因だったんだ……





「それ、誰がしたんでしょうね?」




「そりゃ、目撃者……あ」




「おかしいですよね。この事件は目撃者がいないとして捜査が進んでいたみたいですが……」


< 52 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop