美しく優しいお姫様は探偵で
「その小春って子がやった証拠は?」
「そんなものありませんよ?」
鈴江さんの質問に、きょとんとする美城さん。
証拠がなかったら意味ないんじゃ……
「私は探偵です。証拠なんてあろうがなかろうが関係ありません。ただ、真実がわかればいいので」
……わお。
でも、美城さんが言ったことは全て、筋が通っていた。
「あのー……」
このタイミングで、小春ちゃんが到着した。
私のメッセージ、読んでくれたんだ……
「あなたが小春さんですか?」
「そう、ですけど……」