美しく優しいお姫様は探偵で
「変なことを考えるのはオススメしませんね」
すると、皇さんが小春ちゃんの手首を掴んだ。
皇さんも気付いてたみたい。
小春ちゃんが手にしようとしてたのは、折りたたみナイフ。
「ここに来たのも、東雲さんを殺害するため、ですね? あなたは東雲さんが生きていることに我慢できなかった」
お姫様……
爆弾発言もいいとこです。
私、どう反応すれば……?
でも、そう考えると小春ちゃんが私のメッセージの通りにここに来てくれた理由ができる。
「にしてもさあ。なんで自分が犯人なのに東雲さんをそんなに目の敵にしてるの?」
素直に言いすぎかと思います、宇佐美さん。