美しく優しいお姫様は探偵で
私がそう返すと、先輩は深く頭を下げて、鈴江さんたちを追った。
「姫ー、帰りましょー」
事件解決と同時に、宇佐美さんが美城さんに抱きついた。
「あの、ありがとうございました」
楽しそうな三人に、勇気を出して声をかける。
……揃いも揃って不思議そうな視線を向けないで。
「私はわかったことをお話しただけですよ?」
お姫様……
人を助けてる自覚なし。
でも、なんかかっこいい。
私も、そんな人になりたい。
「そう、ですか……あの……私を、助手にしてくれませんか……!?」