Memories .
タイトル未編集
事故
ー礼央sideー
夕日に染まる町を二人で手を繋いで歩く。
隣には君。
少し強めに手を握れば なぁに、と笑ってこちらを向く。
なんでもないよ、と告げれば変なの、と笑われる。その笑顔がとても可愛くて愛しくて俺は幸せだなぁ、なんて思う。
「今日は楽しかったな、ありがとう。今度は遊園地行きたいな〜」
「いいね、ジェットコースター乗ろうよ」
「それとお化け屋敷とか?」
「げっ、俺お化けはちょっと…」
「ほんっとホラー系苦手だよねえ」
眉をひそめる俺に対してクスクスと楽しそうに笑う南湖。
「だいじょーぶ!私が手を握っててあげるからさ!」
「え、何お化け屋敷決定なの」
「あったりまえ!」
俺たちは付き合って一ヶ月のカップル。
2年間片思いをしていた君に俺の方から告白したんだ。今はデートした帰り道、南湖を家に送る途中。
ふと、歩道を歩く俺たちの前を横切って道路に転がって行ったボール。
それを追いかけて公園から6歳くらいの男の子が走って来た。
男の子はボールをうまく掴めないらしく道路でもたついてしまっている。
「あの子、危ないから私注意してくる」
「まって、俺が行くよ」
俺は男の子の元へ行くと代わりにボールを持ってあげる。
「危ないから戻ろうな」
「…うん、お兄ちゃんありがとう!」
俺は男の子と手を繋いで公園へ戻ろうとした。そのとき、
耳を劈くようなクラクションの音が。
横を見ると大型車。
嘘だろ。
どうにか、男の子だけ反対側へ突き飛ばす。
俺は轢かれるのを覚悟してぎゅっと目をつむった。
ドンッ
「!?」
轢かれはしなくて、代わりに誰かに突き飛ばされる。
目を開いた俺の視界に映ったのは、
「…ぁ」
俺の代わりに大型車に轢かれた、南湖の姿だった。
夕日に染まる町を二人で手を繋いで歩く。
隣には君。
少し強めに手を握れば なぁに、と笑ってこちらを向く。
なんでもないよ、と告げれば変なの、と笑われる。その笑顔がとても可愛くて愛しくて俺は幸せだなぁ、なんて思う。
「今日は楽しかったな、ありがとう。今度は遊園地行きたいな〜」
「いいね、ジェットコースター乗ろうよ」
「それとお化け屋敷とか?」
「げっ、俺お化けはちょっと…」
「ほんっとホラー系苦手だよねえ」
眉をひそめる俺に対してクスクスと楽しそうに笑う南湖。
「だいじょーぶ!私が手を握っててあげるからさ!」
「え、何お化け屋敷決定なの」
「あったりまえ!」
俺たちは付き合って一ヶ月のカップル。
2年間片思いをしていた君に俺の方から告白したんだ。今はデートした帰り道、南湖を家に送る途中。
ふと、歩道を歩く俺たちの前を横切って道路に転がって行ったボール。
それを追いかけて公園から6歳くらいの男の子が走って来た。
男の子はボールをうまく掴めないらしく道路でもたついてしまっている。
「あの子、危ないから私注意してくる」
「まって、俺が行くよ」
俺は男の子の元へ行くと代わりにボールを持ってあげる。
「危ないから戻ろうな」
「…うん、お兄ちゃんありがとう!」
俺は男の子と手を繋いで公園へ戻ろうとした。そのとき、
耳を劈くようなクラクションの音が。
横を見ると大型車。
嘘だろ。
どうにか、男の子だけ反対側へ突き飛ばす。
俺は轢かれるのを覚悟してぎゅっと目をつむった。
ドンッ
「!?」
轢かれはしなくて、代わりに誰かに突き飛ばされる。
目を開いた俺の視界に映ったのは、
「…ぁ」
俺の代わりに大型車に轢かれた、南湖の姿だった。
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