Memories .
幼馴染
ー祐sideー
スマホをいじっていた手をふと止める。
自分の部屋から窓の外を見れば夕日が見えて、もう18:00頃だと気付かされる。
薄暗い部屋に電気をつけた。
そういえば今日は南湖はデートだって言っていたな。
もう、家に帰る頃だろうか。
俺と南湖は幼稚園からの幼馴染で、何かと鈍臭いアイツの世話を俺がいつも焼いていた。
アイツのことを一番知っているのは俺で、ずっと何年間も片想いし続けていたのも俺。
なのに、告白できなくてうだうだしていたら今年、高校三年の春、他の奴にとられてしまった。
名前は宮 礼央。
「はぁ…」
アイツらが付き合ったとき、俺はこの想いを諦めたつもりだった。
だけど、たまに、もっと前に俺が告白していたら。
なんて後悔してしまうのだ。
『〜〜♪♪』
そんなことを考えていたらケータイの着信音が鳴り響いた。画面には 桜野 良子さん の文字。南湖のお母さんの名前だ。
何で南湖のお母さんから?と思いつつも俺は電話に出る。
「ゆ、祐くん…!」
「どうしたんですか?」
お母さん何故か泣いているみたい、突然嫌な予感がした。
「あ、あのね…南湖が事故にあって…!!」
嫌な予感は的中してしまったようだ。
嘘だろ、南湖、南湖。
スマホをいじっていた手をふと止める。
自分の部屋から窓の外を見れば夕日が見えて、もう18:00頃だと気付かされる。
薄暗い部屋に電気をつけた。
そういえば今日は南湖はデートだって言っていたな。
もう、家に帰る頃だろうか。
俺と南湖は幼稚園からの幼馴染で、何かと鈍臭いアイツの世話を俺がいつも焼いていた。
アイツのことを一番知っているのは俺で、ずっと何年間も片想いし続けていたのも俺。
なのに、告白できなくてうだうだしていたら今年、高校三年の春、他の奴にとられてしまった。
名前は宮 礼央。
「はぁ…」
アイツらが付き合ったとき、俺はこの想いを諦めたつもりだった。
だけど、たまに、もっと前に俺が告白していたら。
なんて後悔してしまうのだ。
『〜〜♪♪』
そんなことを考えていたらケータイの着信音が鳴り響いた。画面には 桜野 良子さん の文字。南湖のお母さんの名前だ。
何で南湖のお母さんから?と思いつつも俺は電話に出る。
「ゆ、祐くん…!」
「どうしたんですか?」
お母さん何故か泣いているみたい、突然嫌な予感がした。
「あ、あのね…南湖が事故にあって…!!」
嫌な予感は的中してしまったようだ。
嘘だろ、南湖、南湖。