待ってろあおはる
カウントダウン
先輩の気持ちを知ってから。

練習終わってから電話くれたり。
週末は、バイト前まで遊んだり。
一緒の時間を重ねていくと…
どんどん距離が近づくのを感じる。

無口だと思ってたけど、案外おしゃべり
だったり。
何着ても似合うのに、着るものにはあんまり
こだわらなかったり。
照れ屋なくせに、外を歩く時は手をつなぎ
たがったり。

知らなかったところが、わかってきても。
やっぱり好きだなぁ…と、思ってしまう。

先輩のあたしの子供扱いも、すっかり板に
ついて、毎回、よしよしと頭なでられる日々
が続いてる。

そ、それもそのはず…。

まだなのだ…。
先輩の家に二度目のお泊り。

あれから、先輩のバイトとあたしの授業や
練習のタイミングが合わずに二週間…。

今週末、やっと2人の予定を合わせられた。
三連休。ずっと一緒にいられる!
嬉しいような…怖いような…。
どどど、どうしよう。
そこは…先輩に…お、おまかせしよう。

どんな気持ちになるんだろう…。
先輩との三連休。
楽しみだけど…

何だろう。
何故かちょっと寂しい…。

終わりが見える始まり。
期限付きの幸せ。
先輩は、あたしの前からいなくなる…。

考えないようにしていても、ふと思い出すと
つらくて涙が出る。

幸せを知れば知るほど。
無くしたくなくて、つらくなる。

それでも。と、望んだのは…

あたしなのに。
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