待ってろあおはる

たかくん。東京だって!

うん。会えたらいいねぇ。

ほんと。翠さん、結婚したのかな。
あの時…異動で別れたって言ってた…。
いい出会いが、会ったのかもしれないな。
んー。楽しみ!
早く帰ろう!

飛行機に言ってよ。
…あと、30分だね。
じゃ、そろそろ行こうか。

東京か…。
灯台下暗しだねぇ。
あたしも、通ってるのに。
全然気づかなかった。

そんなものなのかもねぇ。

まあ、とりあえず、到着までは…
俺たちの相談を進めない?
ちづる、昨日から翠さんの
ことばっかりでさー。
と、口を尖らしている。

たかくん、子供みたい。
と、笑うと。

知らなかった?俺はヤキモチ焼きなのよ?
と、笑う。

ふふ。しーってたー!

やっぱり?

キャプテン、2回も言われてたもんね!

ん?

だめ、俺のって。

途端に赤くなる。

ふふ、ヤキモチ焼きで、照れ屋さんだもんね。
かーわい。

お、おまえー!
そんなこと言ってると、あとで知らないぞ。

あと?

今日は、ちづるの家まで送ってく予定だろ?

うん。

人目のないところで…いじめてやるー。
お楽しみに。と、ずるい顔をした。

え…。

何赤くなってるのかな?ちづるちゃん?
やーらしー、ちづる。と笑う。

もう!
知らないっ。おいてこ。


え、まって、ごめん!ちづるさまー!

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