冬の花火…そして…
『もう…行かなきゃ…。』
『そっか…もう時間か…。』
僕とチィはゆっくりとチィの泊まっているロッジに戻って行った。
ロッジの前には、真っ黒のいかにも恐い人が乗っていそうな黒塗りのベンツが止まっていた。
僕は歩いているチィの腕をとった。
『チィ!もし…もしこの先どこかで会う事があったら………結婚しよう!』
『…ダメだよ。そんな先の事を約束したら…。でもその言葉すっごくうれしい。……じゃあ行くね。…あっ!!そうだ!さっきの私の言う事一つ聞いてくれる約束!!』
『あ…ああ…。そうだったな。』
『ん〜とねぇ…今日、この日の事、一緒に花火を見上げた事、絶対に忘れたらダメだから!一生覚えておくこと!!これが約束ね。』
『おう。それなら大丈夫!!絶対忘れないよ。』
『絶対だかんね!!またね。』
チィは笑顔で手を振って歩きだした。
『チイコ〜行くよ!』
黒塗りのベンツから優しそうな女の人がチィを呼んだ。
チィは何事もなかったように車に乗り込んだ。
なぜかどこかでもう一度会える気がして、不思議と涙は出なかった。
こうして僕のたった一度の冬の恋は終わった…。
『そっか…もう時間か…。』
僕とチィはゆっくりとチィの泊まっているロッジに戻って行った。
ロッジの前には、真っ黒のいかにも恐い人が乗っていそうな黒塗りのベンツが止まっていた。
僕は歩いているチィの腕をとった。
『チィ!もし…もしこの先どこかで会う事があったら………結婚しよう!』
『…ダメだよ。そんな先の事を約束したら…。でもその言葉すっごくうれしい。……じゃあ行くね。…あっ!!そうだ!さっきの私の言う事一つ聞いてくれる約束!!』
『あ…ああ…。そうだったな。』
『ん〜とねぇ…今日、この日の事、一緒に花火を見上げた事、絶対に忘れたらダメだから!一生覚えておくこと!!これが約束ね。』
『おう。それなら大丈夫!!絶対忘れないよ。』
『絶対だかんね!!またね。』
チィは笑顔で手を振って歩きだした。
『チイコ〜行くよ!』
黒塗りのベンツから優しそうな女の人がチィを呼んだ。
チィは何事もなかったように車に乗り込んだ。
なぜかどこかでもう一度会える気がして、不思議と涙は出なかった。
こうして僕のたった一度の冬の恋は終わった…。