社会は私に死ねと
「お薬、二週間分出しておきますね。今回は前回と違うお薬が出ていますが・・・先生から何か説明はありましたか?」

「はい。承知しております」

「では、こちらをですね、夕食後に服用して下さい」


薬局での事務的なやり取りを終え、ネムは駅前のカフェに向かった。

何か甘いものが食べたくなった。

店の前まできた。

しかし、いざ店へ入ろうとすると躊躇った。


(怖い)


店内の窓ガラスから見える客は、いかにもリア充といった、人生を謳歌しているような人達ばかりであった。

ネムはあの中へ一人で飛び込む勇気がなかった。


(やっぱり帰ろう)


ネムは家へ帰ろうとした。


その時、ネムは誰かに後ろから肩をぽんと叩かれたのだ。


「ネム!?もしかしてネムでしょ!?」
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