社会は私に死ねと
こんなことがあった。
ある日二人が互いにお気に入りのワンピースに身を包んで地元を歩いていると、たまたま同じクラスのちょっと遊んでいる感じの派手な女子達と遭遇したのだ。
すると彼女らは「うける。まじありえない。何あの格好」と笑い出したのだ。
ーありえないー
その言葉がネムを突き刺した。
ネムは何も言えなくなり、うつむいた。
しかしサイは違った。
「休日のファッションくらい好きにしないでどうすんの?あんた達こそ、みんな同じような服を着て。自分の本当に好きなものを好きと言えないなんて、かわいそう!」
サイは意志が強かった。
「は?あんたうちらのこと馬鹿にしてんの?」
「馬鹿にするに決まってるじゃん!あんたら集団で集まってる時は強いくせに、一人になったらどうよ?私なんか一人でいる時もこの格好してんのよ!」
サイははっきりしていた。
自分のやりたいことは貫く!
それがサイの姿勢だった。
しかし、そんなサイが今ではどこにでもいそうな女子大生が好むカジュアルブランドの服で身を包んでいる。
一体どういうことなのか。
ネムは思った。
(サイはロリータを卒業したのかな・・・)
ある日二人が互いにお気に入りのワンピースに身を包んで地元を歩いていると、たまたま同じクラスのちょっと遊んでいる感じの派手な女子達と遭遇したのだ。
すると彼女らは「うける。まじありえない。何あの格好」と笑い出したのだ。
ーありえないー
その言葉がネムを突き刺した。
ネムは何も言えなくなり、うつむいた。
しかしサイは違った。
「休日のファッションくらい好きにしないでどうすんの?あんた達こそ、みんな同じような服を着て。自分の本当に好きなものを好きと言えないなんて、かわいそう!」
サイは意志が強かった。
「は?あんたうちらのこと馬鹿にしてんの?」
「馬鹿にするに決まってるじゃん!あんたら集団で集まってる時は強いくせに、一人になったらどうよ?私なんか一人でいる時もこの格好してんのよ!」
サイははっきりしていた。
自分のやりたいことは貫く!
それがサイの姿勢だった。
しかし、そんなサイが今ではどこにでもいそうな女子大生が好むカジュアルブランドの服で身を包んでいる。
一体どういうことなのか。
ネムは思った。
(サイはロリータを卒業したのかな・・・)