社会は私に死ねと
ネムは高校と塾の先生に勧められて国立大学を受験した。
「ネムちゃんなら絶対にいけるよ!大丈夫!」
そう念を押されての受験だった。
滑り止めで受けた私立大学も、周りから勧められて偏差値が高めの大学を志望した。
そのせいか、滑り止めの大学でさえも不合格になってしまった。
気がつけば高校卒業式当日になった。
結局進路は決まらず、そのまま高校を卒業した。
卒業式は例年通り何事もなく済み、制服の胸に卒業祝いの花飾りをつけながら下校した。
もうこの通学路もこれでおしまいかー
しかし私の行く先はまだ決まっていない。
いつもの帰り道、川沿いを歩いていると、突然後ろから肩を叩かれた。
振り返ると同じ高校のクラスメイトであった。
「ネム、卒業おめでとう」
彼女は涙を見せながら話しかけてきた。
彼女の名はサイ。
ネムとサイにはロリータファッションという共通の趣味があり、二人は高校ではよく一緒に行動していた。
「おめでとう、ネム」
「うん、お互い、おめでとうだね」
「卒業しても、また遊ぼうね。ネムはロリータ続けるんでしょ?また一緒にプリクラ撮ろ!」
「そうね。またね」
ネムは別れを惜しむサイを恨んだ。
彼女には、行く先が、進学先の大学が決まっていたからだ。
「ネムちゃんなら絶対にいけるよ!大丈夫!」
そう念を押されての受験だった。
滑り止めで受けた私立大学も、周りから勧められて偏差値が高めの大学を志望した。
そのせいか、滑り止めの大学でさえも不合格になってしまった。
気がつけば高校卒業式当日になった。
結局進路は決まらず、そのまま高校を卒業した。
卒業式は例年通り何事もなく済み、制服の胸に卒業祝いの花飾りをつけながら下校した。
もうこの通学路もこれでおしまいかー
しかし私の行く先はまだ決まっていない。
いつもの帰り道、川沿いを歩いていると、突然後ろから肩を叩かれた。
振り返ると同じ高校のクラスメイトであった。
「ネム、卒業おめでとう」
彼女は涙を見せながら話しかけてきた。
彼女の名はサイ。
ネムとサイにはロリータファッションという共通の趣味があり、二人は高校ではよく一緒に行動していた。
「おめでとう、ネム」
「うん、お互い、おめでとうだね」
「卒業しても、また遊ぼうね。ネムはロリータ続けるんでしょ?また一緒にプリクラ撮ろ!」
「そうね。またね」
ネムは別れを惜しむサイを恨んだ。
彼女には、行く先が、進学先の大学が決まっていたからだ。