社会は私に死ねと
「そんな・・・!サイはそんな人じゃなかったのに・・・」

「そんなこと言われたって、仕方がないじゃない!!」

サイは涙目になりながら喋った。

「この社会で生きていくには、個性なんかいらないの。

というか、個性なんて必要とされないの。

みんな同じような服を着て、同じように大学に行って・・・そして将来はみんな会社員か公務員を目指さなければならない・・・。

こんな世の中なのに、今までのような私で生きていけると思う?

私、馬鹿だから最近わかったの、このことは」


個性なんて必要とされないー

ネムにはこの言葉に引っかかった。

それじゃあ、今まで私たちが好んで着ていた服は、もう必要ないのであろうか。
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