社会は私に死ねと
「だからね、私はずっと変わらないネムが羨ましいんだよ。

家に引きこもっていると、動く社会に合わせていちいい対処しなくてもいい。

そして何より自分を生かすことができる。

本当の自分を」

サイは一通り喋り終わると、スマホで時間を確認した。

「もう少しでバイト行くから、そろそろ出よっか」

ネムはそれに合わせてすっかり冷めきっていたコーヒーを一気に飲み干した。

(苦い・・・)
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