社会は私に死ねと
ネムは部屋で一人になって、まずベッドの上に横たわった。

そして今日あった出来事を記憶の中から紐解いていった。


「サイ・・・・・・」

やっぱりネムはサイのことが忘れられなかった。

サイは無理をしていた。

このままだと、サイもうつ病になってしまうかもしれない。

サイまでもが、私のような引きこもりに・・・。

そう考えるとネムは胸が苦しくなった。



(確かにサイは私のことを羨ましいと言っていたよ。

でも、うつ病なんか・・・いいはずがない。

でも、でも・・・)


ネムは気がついたら目から涙が溢れだしていた。

そしてベッドの上に立ち上がり、思いっきり大きな声でこう叫んだ。

「こんな世の中、ぶっ壊してやるー!!」
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