社会は私に死ねと
高校を卒業してからは、とにかく無気力な毎日が続いた。

ネムは外出することを避けた。

春から大学生になる友人らと顔を合わせるのが酷だったからだ。

「なんで私だけ・・・。私だけ・・・」

ネムは必死に考えた。


何がいけなかったのだろう。

私の努力不足だ。

きっとそうだ。

もっと私が頑張って勉強していれば。

周りには期待されていたのに、結局駄目だった。


ネムは考えるのと同時に、生きるのが嫌になった。


夜眠れなくなった。

体重もどんどん減っていった。



気がついたらベッドの上から動けなくなっていた。
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