社会は私に死ねと
ある日、ネムがいつものようにベッドの上から動けずにいると、母が部屋にやってきた。

「あんた、ずっと寝ていて・・・。どうしたの」

さすがに家族達もネムの異変に気がつき始めていた。


以前も夕食の時にリビングに顔を出したら

「お姉ちゃん、何かおかしい。」

と妹に指摘されてしまったのだ。


ネムはもうどうしたらいいのかわからなかった。

そして勇気を振り絞って母に問いかけた。

「お母さん・・・。私、おかしいのかな・・・」

「おかしいってあんた・・・。ずっとこんな調子で・・・。具合が悪いの?」

「お母さん、私が受験に失敗したから・・・。私がいけないから・・・。だから、これは私が悪いんでしょ・・・?ねえ、お母さん・・・!」

ネムは泣きながら母に訴えた。

もう自分ではどうすることもできなかった。

体が動かない。

頭も回らない。

一刻もはやく、この状況を打破したかった。
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