復讐を果たすまで
「待って!」

思わず奏汰が声を上げた

「零が何を隠しているのかも、なんでそんなに暴走族を嫌っているのかも知らないけれど、歩が誰かに姫になれって言ったのはこれが初めてなんだよ!?」

「えっ?」

立ち止まり何かを考え始めた

「だから、一回だけにでいいから姫になってくれないか?そのまま続けるか、姫を止めるかはその後決めてほしい」



「ごめん、あんた達を巻き込みたくないから」

巻き込む?

「それってどういう…」

顔を上げた時にはもう零の姿はなかった
< 54 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop