気持ちいい恋、始めませんか?
って!現実逃避をしてる場合じゃない!


これはあれですか?
よく、ドラマや、マンガである、朝起きたら!ってヤツですね。
しかも、私、酔っ払って記憶がない。
隣にいる人は誰なの?



.........。



そんなことはやはりフィクションなお話なだけで。


私は、しっかりと記憶をもっているし、
隣に誰が寝ているかもわかっている。


ただ、ちゃんと確認するのが恐くて隣を見れないでいるけれど。


でもいつまでもこうしている訳にもいかない。


勇気を出して左側に首を回す。



そこにはやはり、


「...高遠さん...」


綺麗な寝顔を見せてくれていたのは、高遠翔真さん。
私の所属している営業部の先輩だった。


過去形になったのは、高遠さんはこの4月から、経営戦略部に異動になったから。
営業で高い実績をあげての出世コースにのった高遠さんは、会社でも期待のエースで。


私にとっても、憧れで、好きな人だった。



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