気持ちいい恋、始めませんか？
仕事は厳しい。自分にも他人にも妥協を許さない。
だけど、普段はとても気さくな人で。
ちょっと口も悪かったり、冗談を言って場を和ませてくれたりするムードメーカーだった。


私にはそのギャップが堪らなく萌えポイントで。
彼がオフィスで笑っている姿をみると、もう顔のニヤニヤが止まらなくて。嬉しくて幸せだった。


そんな高遠さんの異動が決まって。
経営戦略部はフロアーも違うし、なかなか会えなくなる。
まぁ、同じ社内だから全く会えない、という訳ではないけど、毎日彼の笑顔を楽しみに出社していた私にとっては、会社に行く力が半減してしまうわけで。


いや、これでも立派な社会人ですから。毎日仕事はちゃんとしていますよ。だって、仕事に厳しい高遠さんも大好きなんですから。


なんてどうにか自分を奮い立たせる日々を送っていた。


そんな私に神様が、
頑張っててエライ！ちょっとご褒美あげちゃおうかな。
てのをくれて、
昨日、たまたま会社を出る時が同じになったのだった。



< 3 / 17 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop