恋のカタチ




「いってきまーす」


靴に履き替えて勢いよく玄関のドアを開ける。



ジリジリと照りつける太陽に私は思わず顔をしかめる。



「暑すぎ……」


はぁっとため息を吐きながら、とぼとぼと学校へと歩き出す。



私の家から学校までは徒歩15分。



どちらかというと近い方だけどやっぱり夏になると行き道だけでじわじわと汗をかく。



「渡辺」



突然後ろから名前を呼ばれて振り返ると、



< 15 / 145 >

この作品をシェア

pagetop